コラム

【ブランディング動画制作の極意】ナレーション編
仕上がりに差がつくナレーションの基本とそのチェックポイントを覚えよう。

ブランディング動画 2019年2月21日

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さて、今回のお題はこれ↓です。

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6.【ブランディング動画制作の極意】ナレーション編。仕上がりに差がつくナレーションの基本とそのチェックポイントを覚えよう。

(1)ナレーション原稿のポイントは『わかりやすくて、短い』こと

(2)ナレーターを雇うには?

(3)事前の打ち合わせ。3つのチェックポイント

(4)自分でやりたい人向け。録音に適した場所と機材は?

知っておきたいコラム❶意外と知らない?!ナレーターさんが読みやすい原稿を作ろう

知っておきたいコラム❷ナレーターの個性について

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ナレーションを入れるか?入れないか?は、演出上の必要であれば、入れます。でも、ほとんどの場合、動画制作の予算によって決まります。制作上、ナレーターを雇ったり、スタジオを借りたりと、制作工程が増えるからです。それに関わる人たちにも、当然、予算がかかります。

ただ、動画を見るユーザーにとっては「もっと詳しく内容を知りたい」という欲求があります。ナレーションは、聴覚情報として、視覚情報の次に印象に残りやすいものです。ナレーションが入るか、入らないかは、企業のブランディングイメージにも大きく影響します。なので、ぜひ、ナレーションについても、詳しく学んでもらえればと思います。

 

というわけで、ナレーションを入れる際の基本の作業とチェックポイントについて見ていきましょう。

 

(1)ナレーション原稿のポイントは『わかりやすくて、短い』こと

 

ナレーションの原稿は、動画をサポートするものです。なので、読んでOKの文章でも、聞いてみるとなんだか不自然。ということが、往々にしてあります。特に漢字の表記は、それ自体が意味を持っているので、読んで理解できても、聞いたらわからないという場合が多いのです。また、難しい表現や、二つ以上の意味をもつものなどもあるため、そういった部分をわかりやすい言葉に書き換える作業が必要です。『わかりやすくて、短い』こと。それがベストです。その目安は『小学校高学年でもわかる』こと…です。

 

こう聞くと「?」「そんな目安なの…」と思うかもしれませんが、わからないよりは、わかり過ぎる、方がずーっとマシです。わからない動画は、見ていて拷問ですから…。そして『わかりやすいこと』と『つまらないこと』は、イコールではないと覚えておきましょう。ポイントは、以下の4つに絞られます。

 

①ボリューム:250文字〜300文字/1分間。そして一文を短く:一文は15〜30文字

②言葉を選ぶ:同音同義語を避ける/聞き取りにくい言葉を避ける/難しい言葉を使わない

注意する →  気をつける

読む際  →  読む時

的確に  →  正しく

難解な  →  難しく聞こえる

複数   →  いくつか

平易な  →  分かりやすい

③主文は前に、述語は1つ

④ターゲットとなる世代を把握して、言葉を選ぶ

⑤あれは、それは、などの代名詞は、最小限におさえる。

 

そして、出来上がった原稿に関しては、必ず「読んでみる」ようにしましょう。理屈というより、聞いたときの違和感を確認するためです。文字は目で追うことができます。でも言葉は後戻りできません。少しでも長いものは、分かりにくくなる要素を含んでいます。ターゲットに相応しい言葉を選ぶことも大切ですが、まずは分かりやすさを優先してみてください。

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知っておきたいコラム❶意外と知らない?!ナレーターさんが読みやすい原稿を作ろう

これは蛇足ですが、ナレーターさんが読みやすい原稿というのがあります。ポイントは下記の4つです。

①文字は大きく、行間を開けよう(修正入れやすい)
②段落がページをまたがない。
③ルビを振ろう(専門用語/難しい読み方/複数の読み方がある場合)
④ノンブルを入れておこう

言われてみれば、当たり前のことといえばそれまでですが、当たり前のことをどれだけ愚直にやれるか?がプロだと思うので…。失礼しました。

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(2)ナレーターを雇うには?

 

さて、実際にナレーターさんを使って、ナレーションを入れることになった場合、どうするのか?あなたが、ナレーター所属事務所で直接、依頼をかけることもできます。でも、事務所にはたくさんの人が在籍しているし、それを選考している時間がもったいないです。なので、ここはある程度、動画制作会社に、お任せしてしまうことをお勧めします。

 

①ナレーターを使う際には、ボイスサンプルで確認しよう

ただし、どんなイメージで、誰に、何を伝えたいのか?という希望は、動画制作会社にしっかり伝えましょう。ナレーター所属事務所には、所属しているナレーターさんのボイスサンプルがあります。希望を伝えれば、イメージに合った人を何人か候補をピックアップしてを聞かせてもらうこともできるでしょう。動画制作会社の人からもアドバイスをもらって、選考することも可能です。

 

②どんな声が映像にマッチするのか?考えよう

たとえば、社長のこれまでの歴史をドキュメンタリータッチで描いているなら、落ち着いたトーンの声で、淡々とした口調の方が望ましいです。また、説明が入る部分には、女性を入れるなども考えられます。動画の方向性によって、男性なのか?女性なのか?落ち着いた感じが良いのか?優しい感じが良いのか?イメージをして決めましょう。そして、動画のイメージに合った声質を持ったナレーターさんを起用します。

 

③動画のイメージは大切にしよう

もうひとつ、動画に合った『温度感』も大切なポイントです。どのくらい感情を込めて読むか?によって、動画のトーンも変化していきます。いずれにしても重要なことは、どんな動画をイメージしているか?ということです。もちろん、自分たちでナレーションを入れることもできます。ですが、聞きやすさや、声の通り具合、発音など、訓練されたプロにはかないません。ナレーションを入れるのであれば、プロを使ったほうが、結果的に良いブランディング動画になることはいうまでもありません。

 

ナレーションは一度、録ってしまうと録り直しが効きません。(後から録り直すと、スタジオ代とナレーター代の両方の料金がかかってしまうから…)事前にイメージを固めて、制作会社に伝えておきましょう。

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知っておきたいコラム❷ナレーターの個性について

ナレーターさんには、それぞれ個性があります。アナウンサーと同様に話す人もいれば、個性を重視した話し方の人もいます。ここでは、ナレーターさんが、基本を重視しているのか?それとも個性を重視しているのか?その見分け方について、お話ししておきましょう。一番わかりやすい見分け方は、音節ごとにきちんと意識して区切って、発音しているか?です。
アナウンス教室に通ったことのある方は、ご存知だと思いますが、単語ごとにきちんと分けて発音しています。訓練を積んでいる人がやると、自然に聞こえて違和感もありません。ですが、慣れない人がこれをやると、ちょっと不自然な感じに聞こえます。目立たないけど、これもテクニックですよね。

 

じつは、ナレーションにも流行りがあって、アナウンス技術を前面に出したものが良いときと、普通の人が話すようにしたナレーションが受ける時代があります。今は、後者の方が流行っているようです。それが個性を重視した話し方でもあります。

 

動画の内容によって、どちらを選択するか?ナレーターの選考に役立てて欲しいと思います。

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(3)事前の打ち合わせ。3つのチェックポイント

 

前日までに台本はナレーターさんにお渡ししておきましょう。当日、原稿の修正はしないようにしましょう。なぜなら、前日までに送った台本をベースにして、ナレーターさんは、台本読み(練習)をして来てくれています。なので、やむを得ない場合を除いて、台本はしっかり仕上げておきましょう。また、スタジオを借りた場合には、収録時間に制限があります。なので、当日は、事前の打ち合わせポイントを絞るなど、余裕を持った進行をしましょう。

 

当日の打ち合わせのポイントを3つにまとめてみました。

 

①どんな風に読んで欲しいか?リクエストがあれが伝よう

事前にどのくらい感情を込めて欲しいのか?その『温度感』で、動画のトーンも変化するとお伝えしました。これは大切なポイントです。なので、しっかりと希望を伝えましょう。求めているイメージとちゃんと合致しているか?確認しましょう。

 

②事前に固有名詞のイントネーションや専門用語をチェックしよう

文字だけでは、わからないイントネーションもチェックする必要があります。ナレーターさんも事前に読んで練習をして来ていますが、それはあなたも含めて全員チェックが基本です。直前のリハーサルで、読んでみて気になったポイントがあれば、指摘しましょう。

 

③わかりにくい表現、間違った表現はないか?再チェックしよう

事前にチェックをしていても『なにか引っかかるフレーズ』や『言い回し』というかならずあります。「これはわかりづらい言い方ではないのか?」「固有名詞は間違っていないか?」もチェックしましょう。特に、人や会社の名前、場所、製品名は、100%録り直しになってしまうので、チェックし過ぎて、やり過ぎ。ということはありません。

 

録音は、シーンごと、部分ごとに行いますが、全員でチェックしながらナレーション録りを進行しましょう。

●動画の尺ときちんと合っているか?

●読み違えはないか?間の取り方は?アクセントは?

 

気になる部分があったら、後回しにしないことも大切です。後からでは、伝え忘れる可能性もあるし、作業をさかのぼってやり直すと、精神的な負担が大きくなります。かならずその場で確認するようにしましょう。

 

(4)自分でやりたい人向け。録音に適した場所と機材は?

 

ナレーションをする場所は、MAスタジオが一般的です。完全防音で、機材もバッチリそろっています。ナレーターさんのキャスティングもしてくれます。エンジニアさん付きのスタジオもあります。ネットで検索すれば、それなりに数もあるので、あなたの近所にもすぐに見つかるでしょう。いろんな意味で、MAするなら最適の場所です。

 

…とわかってはいるものの、予算の都合で「もうちょっと簡易的にできないかなぁ…」という場合もありますよね?では、最悪、どんな場所なら音が取れるのか?についても、お話ししておきましょう。

 

予算が少ない人は、最低限こんな場所と機材を用意しよう。

 

①静かな場所

まず、大切なのは、反響音が静かな場所です。近くで工事していたり、交通量が多い道路の脇の部屋は、NGです。そして静かな部屋であっても、狭い部屋の場合、壁や天井から音が反響して、良い音が録れません。もし狭い部屋で反響音が大きい場合は、壁や天井などに、カーテンなどをかけるだけでも、だいぶ変わります。

 

②ウインドシールド

マイクに付けることで、風の音を防いでくれるものです。人がしゃべると口からも風が出ます。普段は気になりませんが、録音するとはっきり聞こえます。値段も数百円のものから、数万円のものまであります。

 

③マイクスタンド

マイクを手で持って録音するのは、避けましょう。必ずマイクスタンドを使ってください。マイクを手で持って録音すると、マイクを握った手が動いたときに『グリップノイズ(タッチノイズ)』が発生します。聞いてみると「ボフッ』とか『ブブッ』とか変なノイズが入るので、すぐにわかります。とっても不愉快な音で、絶対に入れてはいけません。マイクスタンドを使うメリットはほかにもあります。マイクと顔の位置が一定になるので、音を安定させる効果もあるのです。ここで挙げたメリットの割に、値段はそれほど高くもないので、ぜひ、購入をオススメします。

 

④マイク

音を録るのに、マイクがないと始まりませんよね?じゃあ、どんなマイクが必要なのか?というところを考えていきましょう。基本的にマイクは2種類に分類できます。ダイナミックマイクとコンデンサーマイクです。ちょっとマニアックな話になってきちゃいましたが、お付き合いください。

 

●ダイナミックマイク(丈夫な作り。電源供給必要なし。ライブ時の大音量で鳴らすギターやドラムの音を拾うのに適している)
●コンデンサーマイク(高感度、高出力。電源供給を必要とする。繊細な音向け。広い帯域の音をよく捉え、特に高域特性に優れている)

です。
このうち、ナレーションで使うのは、もちろん『コンデンサーマイク』です。内蔵する振動板(ダイアフラム)のサイズで、用途が低域特性に対してなのか?高域特性なのか?に変わってきます。が、スタジオ向きのマイクと言って差し支えありません。

 

⑤ICレコーダー

ICレコーダーには、ボイスレコーダーとリニアPCMレコーダーのふたつがあります。ボイスレコーダーは、会話の録音に最適です。音を圧縮してデータ化し、MP3やWMAで保存をします。これらは、圧縮形式の保存のため、音質の劣化が若干あります。一方「リニアPCM」は、それ自体が音声データ形式のひとつで、楽器の演奏など、音質にこだわりたい人向きです。データはまったく圧縮されません。つまり、データ化による音質の劣化が少なく、原音に忠実に録音できる形式です。

 

基本的には、リニアPCMレコーダーを使うことをオススメします。

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