コラム

【ブランディング動画制作の極意】テロップ編
仕上がりに差がつくテロップの基本(その2)

ブランディング動画 2019年3月7日

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今回はテロップ論の後半です。まずは、見出しから。

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7.【ブランディング動画制作の極意】仕上がりに差がつくテロップの基本(その2)

(1)テロップ制作の基礎

(2)こんなにある テロップの種類。制作に必要な12種類のテロップを覚えよう

(3)テロップの見せ方

(4)テロップを出すタイミンと『出し方』『消し方』を決める、基本的なルールとは?

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テロップの基本前半はこちらから

 

(3)テロップの見せ方

 

はじめに『テロップは調味料である』とお話ししました。でも、それは『雑に扱って良い』という意味では決してありません。むしろ動画にとってテロップは必要不可欠な存在です。テロップは、動画の味付けとしての『調味料』であると同時に『美術品』という顔も持っています。このあたり、ちょっとこだわりたいので、その意味を説明しますね。

 

たとえば新聞という紙媒体は、写真もありますけど、見出しなどの文字演出がメインです。フォントの種類やレイアウトなどで演出を施します。ラジオなどの音媒体なら、声の演出がメインです。男性か女性か、その声の質、喋りのテンポなどでの演出を施します。

 

では、動画での演出は、どうでしょうか?

 

動画での演出は、無限にあります。文字の大きさや種類に加えて、背景の素材や、テロップを出すタイミング、出し方&消し方(フェードアウト、フェードインなど)さまざまな効果を細かく設定することが可能です。その演出具合は、動画全体の『色』を左右します。動画を見る機会の増えた昨今、同じように見る人の目も肥えていますから、テロップの入れ方一つで、どのような演出が施されているか?さえも判断されてしまうのです。動画を見る人を意識したテロップでづくりを心がけましょう。その意味で、テロップは今や『美術品』という位置付けで扱うべきものなのです。決して手を抜くことはできません。テロップを軽視した動画は、見る人にとっては『違和感』さえ感じさせてしまうでしょう。

 

というわけで、ここではテロップの見せ方、デザインにはどんなコツがあるのか?見ていきましょう。

 

<1>フォントを使い分ける(明朝体/角ゴシック体/丸ゴシック体)

タイトルなども含めて、必ず問題になるフォントについて考えましょう。これと言って決まりはありませんが、基本は映像に合ったフォントを選ぶことです。以下、それぞれの特徴についてお話ししましょう。

 

●明朝体

シャープなイメージのフォントです。なので、インテリチックな雰囲気だったり、カッコよさを演出したいのであれば、明朝体を使うのは有効です。ただ、ほとんどの明朝体は、横が細くて、縦が太くなっています。そのため小さく表示されると見づらくなるという弱点があります。パソコン画面が以前よりも小さかった時代には「明朝は文字が潰れて見えないから使うな」と言われていたこともあります。最近はモニターサイズも大きくなってそんなこともありませんが、あまりに小さいポイント数だと見えづらいことには違いないので、その点は注意が必要です。

 

●角ゴシック体

何と言っても一番の基本は、この角ゴシック対です。何より見やすいのが特徴です。見慣れたフォントですが、王道です。間違いありません。たぶん、どんな動画であってもほとんどコレ、と言っても言い過ぎではないくらい使われています。特に、狙いがある時以外なら、角ゴシック系のフォントを使いましょう。

 

●丸ゴシック体

これは全体的にはやわらかいイメージです。かわいい感じを演出したければ、丸ゴシック体が適しています。

 

ほかにもたくさんの種類のフォントがありますが、大別すると上記の3つのどれかに当てはまります。これは感覚の問題もありますので、上記のポイントを押さえつつ、文字による演出を楽しみましょう。

 

<2>太さを使い分ける

フォントは、太さによって、シャープに見えることもあるし、太ければ、力強くインパクトがあります。それは、明朝、ゴシック、ともに同じです。ただ、映像は動いているので、動いている映像の上にそのまま文字を配置してしまうと、フォントの太さが細すぎると、とっても見づらいものになってしまうので、注意しましょう。

 

<3>色の決め方(バックの差を利用する)

テロップは、調味料であり、美術品です。でも、メインは、あくまでも映像です。なので、基本的には、バックの映像との差に気をつけて、テロップ色を選ぶようにしましょう。その際、動画の背景色とフォント色の差が大きいほど、テロップはくっきりと見えます。薄いピンクの上に、濃いピンクを載せてもちょっと見づらいですよね?そうならないように気をつけましょう。あと動画にはそれぞれテーマがあります。なので、その骨格となる部分に沿うようにしましょう。ブランディングに必要な会社のテーマカラーなどがあれば、それに応じた配色が必要になります。

 

必要な配色をしたけど、どうしても見づらい。という場合もあると思います。そんなときは、文字のバックにエッジとシャドーをつけて対応します。エッジというのは『縁取り』、シャドーは『ズラシ影』のことです。さらにそれでも見えづらいようなら、バックにマット(座布団)を敷くようにしましょう。

 

<4>テロップを出すタイミンと『出し方』『消し方』を決める、基本的なルールとは?

テロップを出すタイミングにルールはありません。でも、基本はあります。基本から外れたものは、見ていてどこか違和感のある動画になります。もしそんな動画を企業がブランディング動画として発表したら、売上が上がらない以上に、ブランドに傷がついて、より『恥ずかしい』結果になってしまうでしょう。そんなことがないように次の3点に注意しましょう。

 

●イン点とアウト点(テロップを出すポイントと消すポイント)

●テロップを表示する時間

●カットで出す?フェードで出す?

 

です。一つずつみて行きましょう。

 

●イン点とアウト点(テロップを出すポイントと消すポイント)

基本のイン点は、セリフのしゃべり出しです。このとき、ぴったりに出すか?もしくは編集単位で5フレーム手前から、テロップを出すようにしましょう。しゃべり出してからのテロップは、非常に気持ち悪い映像になります。逆にアウト点は、しゃべり終わりから1秒後に設定しましょう。アウト点に関しては、これ以外にも、テロップ表示時間と大きな関わりがあります。

 

●テロップを表示する時間

基本的には「3〜4秒」は表示したい時間です。ただし人がしゃべる言葉は、長いものから短いものまであります。

 

––テロップを表示する時間としゃべる時間が3秒以上ある場合––

この場合は、セリフのしゃべり出しから3〜4秒表示しましょう。

 

––極端に短い場合––

「オッケーです」とか「いいね」とか1秒もしゃべらない場合でも、テロップを出したいときがありますよね。その場合、しゃべる時間に合わせてしまうと、どうなるでしょうか?テロップが出たり、消えたりして、まるで点滅しているみたいだと思いませんか?あんまりテロップがせわしなかったら、そっちが気になって、動画どころじゃありません。じゃあ、そんなときには、どうするのか?というと、セリフが終わってからもテロップを出したままにするようにします。やっぱり最低3秒間は表示するようにしましょう。

 

––短いセリフが連続する場合––

短いセリフが続いた場合はどうなのか?という問題もあります。たとえば「お名前は?」「吉田です」「どこにお住まいですか?」「千葉県です」みたいな場合ですね。テロップの表示時間は、基本3〜4秒です。なので、そんな場合にも、3〜4秒はテロップを見せる工夫が必要になります。では、この場合は、最初にテロップを下に出して、次は、その上。その次は左側、など、場所を変えて表示させるといいでしょう。

そして、この場合、消し方もポイントになります。最初に出したテロップは、すぐに消さずに出したままにします。理由は、テロップを消すという行為で、動画に、ポイントというか『傷がついてしまう』から…です。なので、最初に出したテロップ、次に出したテロップなどは、ずっと画面に出したままにしておきましょう。そして場面代わりや、しゃべり終わりのタイミングに合わせて、全部まとめてテロップを消すようにすると、動画がスッキリと見られるようになります。

 

●カットで出す?フェードで出す?

最後に、テロップを出す場合、ノーマルにピッタリと出すか?フェードインで出すか?についてお話しします。これは演出上の問題になります。

 

−−ノーマル出し−−

コメディタッチであったり、バラエティのようなテイストの場合には、ピッタリ出して、消す。というやり方が向いています。ピッタリと出した(消した)方が、動画にテンポ感が出ます。

−−フェードイン&アウト−−

逆に、フェードを使うのは、重たいテーマであったり、シリアスな状況がほとんどです。じっくりと読ませたり、あるいは動画に余韻を残したいときには、フェードイン&アウトのテロップが効果的です。

 

動画のテーマや使う目的に合わせて、上手に使い分けて行きましょう。

 

さて、テロップ論について、長々とお話ししてきましたが、基本となる考え方は一つだけ。『メインの素材である映像と音をアシスト』として、上手に使ってみてください。最初から、完璧には行きません。でも、『最初に作ったものが、一番下手くそな作品』です。作れば作るほど、上手になって行きます。どんどん、作って行きましょう。そしてわからないことがあれば、どしどしご質問ください。

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